京都で唯一100%手組の技法で作製している工房です
古代の格式を伝える組物の帯
〜京都で「手組み」にこだわって、組帯を創作する工房である。〜
- 「帯」の原点は「手組み」にある。古来の人々は、衣服を身に付けるのに一本の紐で締めていた。やがて、より強度を増す為、あるいは模様を表す為に、数本の糸を組み上げていくことで組紐が生まれ、美しい組帯が誕生したのである。
- 正倉院や法隆寺にも組物の裂(きれ)が数多く現存している。天平の時代より千年以上もの歴史を超えて現代に伝えられた衣文化の精粋でもあるのです。その組物を現代によみがえらせた本手組帯。
「組帯」と称していても本物の手組帯はわずか4%にしか過ぎない。
伝統工芸組紐の危機 〜96%以上がレース機械で作られたもの〜
- 「組帯」は手組みと機械(レース)組があります。本来区別されるべきものですが、正しく説明されないと違いがわからないため、機械(レース)組で生産された組帯が「手組み」と詐称して売られていることもあります。現在「組帯」の生産の96%以上が機械で作られたもので、手で組まれた本物の手組み帯はわずか4%にしか過ぎないのです。
最近の呉服市場では、消費者に説明する者でさえ「手組み」と「機械組」を識別出来る人が極めて少なく、「機械(レース)帯」と品質表示されることはまずありません。
しかし、流通している機械(レース)帯のほとんどに大きな特徴があり、お客様ご自身で見分けることができます。 …手組みと機械組の違いへ
失われつつある組帯への信頼を取り戻すことを始めなければならない。
オリジナルブランド「風繭結(かぜ・まゆ・か)」
〜「手組」が生み出す美しい結びの文化〜
- 「風繭結(かぜまゆか)」とは、繭(絹)で結ぶ(組紐)という日本古来の文化を悠久の風(時)にのせて伝え続け、その組の伝統を守る工房でありたいという思いを込めてつけた名前です。
- 私共は、この最古にして最高の帯の魅力にとりつかれ、手組一筋に創作活動を続けさせていただきました。本物の伝統工芸を次世代に伝えていく為にも「手」と「機械」の違いをご理解頂きたいと願っております。
機械では味わうことの出来ない手仕事の技と温もり
揺らぎのある糸目の文様
〜ほど良い柔らかさがあり、結びやすくシワになりにくい〜
手仕事だからこそ、糸目に微妙な揺らぎができ、それがなんとも言いようのない風合いを醸し出す。
糸を交差させたバイアスの組織ですので程良く伸縮し、結ぶ人の身体に心地良くフィットしキリリと締めることができます。